五十肩

こんにちは
福岡の鍼灸院おるき、スタッフの田辺です。

今日は五十肩についてお話ししようと思います。

五十肩について

一般的に50歳代を中心とした中高年以降の肩痛を五十肩といい、正式には肩関節周囲炎といいます。
肩関節周囲炎が悪化してさらに動きの制限を生じたり、痛みのため動かさないでいると関節が硬くなる(拘縮)ことで拘縮肩・凍結肩といわれる状態になってしまう場合があります。

肩関節周囲炎の場合、自然経過としては疼痛が先行して生じ、その後肩関節の可動域制限が進行してくる過程が標準的です。
予後を見てみると、基本的には自然寛解する疾患と考えられており、文献的には疼痛、可動域制限の順で改善していくまで12〜42ヵ月要するとされています。

肩関節は肩甲骨、鎖骨、上腕骨の3つの骨で支えられ、肩を大きく動かすために肩甲骨関節だけでなく、構造的に不安定なところを関節包や発達した腱板が強度を高めています。
そのため、肩の酷使によって炎症や損傷が起こりやすく、痛みや可動域の制限が起こると考えられます。

肩の痛みをもたらす疾患の代表的なものとして

  • 「肩関節周囲炎(五十肩)」
  • 「肩蜂下インピンジメント症候群」
  • 「腱板断裂」

などがあります。

特に、痛みが長引くときは腱板断裂を疑います。

五十肩と腱板断裂の違い

五十肩と腱板断裂では痛みの現れ方が違います。
五十肩では腕を上げる途中に痛みがなく、「これ以上は上がらない」という動きの最後の時点で痛みが起こることが多く、腱板断裂では腕を上げる途中に痛みが起こることが多いようです。
腱板断裂を放置しておくと腱板や周囲の筋肉がやせたり、断裂が広がったりして日常生活に支障をきたすため早期発見が重要です。

腱板断裂とは?

腱板断裂とは、4つの筋(棘上筋、棘下筋、小円筋、肩甲下筋)の腱から構成される腱板が断裂することにより、痛みに加えて断裂腱に相当する筋肉が働かないため筋力の低下もみられます。
腱板は上腕骨と肩甲骨に囲まれた狭い所を通るため、ストレスを受けて炎症を起こしやすい特徴があります。
外傷を受けたり、ストレスを受け続けると腱板が切れてしまい、このことを腱板断裂と言います。

肩蜂下インピンジメント症候群とは?

肩蜂下インピンジメント症候群とは、上腕・前腕を上げたり下げたりする途中で痛みを生じるのが特徴的です。
上腕骨と肩峰の間に、腱板の一部や肩峰下滑液包などが挟み込まれ、繰り返し刺激が加わることで痛みが発生します。
動作の反復によって症状の再燃を繰り返し慢性化したり、進行すると腱板の部分断裂となったり、肩峰下に骨の棘ができたりして痛みがなかなかとれなくなることもあります。

痛みで悩まれてる方の特徴的な症状として、

  • 肩が痛くて腕が上がりにくい
  • 夜肩が痛くて眠れない
  • 服を着替えたり、髪を洗ったりするといった日常の動作が不自由になる

などです。

要因として考えられることは、作業環境であるデスクワークも挙げられていますが、運動不足に関連するものが多い印象をうけます。
また、他の危険因子として、糖尿病(特にインスリン依存型)、甲状腺疾患、血中脂質高値、内分泌系疾患などの関与がみられます。

治療方法

一般的に治療は消炎鎮痛剤の内服やリハビリを中心とした保存的治療をまず行います。
初期の痛みが強い時は、炎症を止めるステロイド剤や滑りをよくするヒアルロン酸を関節内に注射します。

しかし、なかなか症状を改善することが難しいのが現状ではないでしょうか?
五十肩が悪化して日常生活に支障をきたす前に、鍼灸治療で早めの対処をおすすめします。
鍼灸院おるきへご相談ください。

福岡の鍼灸院おるき
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