腰痛で困った時の治療院選びのツボ

昨日の投稿で、湿布は腰痛に効かないということを紹介いたしました。

その記事を見た腰痛の方から、「じゃあ、私はどうすればいいの?」というお問い合わせをいただいたので治療院、病院選びの秘訣…鍼灸院らしく、治療院選びのツボと言いましょうか。
それをお教えさせていただきます。

治療院選びのツボ

当院に初めて来るという患者様には必ずお伝えさせていただいている部分なのですが、

  1. 評価(施術前)
  2. 仮説
  3. 治療(施術)
  4. 評価(施術後)

の、流れを大切にしてください。とお伝えしております。

体の不調があるときに、病院や治療院を訪れると、通常はまず問診が行われます。

問診では、これまでの症状の経過や症状の特徴などから、この方の腰痛は何が原因で起こっていて、どこにどういう問題があるかを判断する材料にします。

問診が終わると、次は検査です。

病院では、レントゲンや、MRIなどの画像検査が中心に行われます。
画像検査でわかるのは、骨折があるかないか、ヘルニアがあるかどうか、椎間板の隙間が狭くなる脊柱管狭窄症があるかどうかなどです。

我々のような鍼灸院や整骨院、整体院では、レントゲンやMRIの画像検査はできませんので、徒手検査と呼ばれる、体にいろいろな負荷をかけて、体の特徴を細かく検査する主に徒手による検査が行われます。
その他、古典鍼灸などを重視している治療院などでは、脈診や舌診、腹診と呼ばれる検査法をおこなったりもします。

こういった検査を使いながら、体の特徴を把握していきます。

それぞれの特徴として、病院の検査では骨に問題があるかどうか、鍼灸院や整骨院などの検査では筋肉や体のバランス、自律神経系に問題があるかどうかなどが分かります。

我々はこうして体の特徴を把握し、治療のための判断材料を増やしていきます。

ここまでが、『評価(施術前)』の部分です。

次に、評価で得た情報を元に痛みの原因の仮説を立てていきます。

このときにレントゲンでヘルニアが見つかったから、腰痛の原因はヘルニアである。とか、脊柱管狭窄症があるから、脊柱管狭窄症のせいで痛みがある。
で、終わっていると、腰痛はよくなりません。

確かに画像上では、ヘルニアや狭窄症があるのでしょうが、そのヘルニアや狭窄症になってしまった原因がどこかにあるはずです。
それを評価でどこまで追求できているか、本当の原因はなんなのかを、評価で得た体の特徴を元に整理して、仮説を立てていきます。

そして、治療に入ります。

治療の内容は、その治療院によって様々です。
鍼灸院で言えば、長い鍼を打つところもあれば、電気治療するところもあります。
当院のように、刺さないシールタイプの鍼を主体に使うところもあります。

整骨院だと骨盤矯正、姿勢矯正、電気治療、マッサージ、整体を行うところもあるでしょう。

病院では痛み止め、湿布、リハビリ、ブロック注射などが行われることが多いです。

この治療で重要なのは、自分の腰痛の状態に合った治療を受けることです。

例えば、どれだけ骨盤矯正で名人で有名なセラピストが施術を行っても、腰痛が骨盤の歪みから来ている腰痛ではない場合、当たり前のことですが、骨盤矯正で良くなることはありません。

同様に骨の状態が画像上悪くなっていても、筋肉に問題がある場合、筋肉を緩める治療をしなければ良くなりませんし、逆に骨に問題がある場合に筋肉に施術を行い続けても良くなることはありません。

自分の状態に合った治療を受けることが大切になります。

その判断は、最後の『評価(施術後)』で行います。

もう一度、施術前に行った評価と比べて、どれだけ身体が楽になっているか、相談した悩みがどの程度改善しているかが大切になります。
「評価(施術前)」と「評価(施術後)」がどの程度変わっているのかを、施術者と患者様双方が理解し、共有することが大切です。

それともう一つ、「評価(施術前)」と「評価(施術後)」が変わっていても安心してはいけないことがあります。

それは悩んでいる症状に変化が出ていない場合です。

例え「評価(施術前)」と「評価(施術後)」が変わっていても、全く悩んでいる症状に変化が出ていなかった場合は仮説が間違っていたということになります。

骨盤矯正で姿勢が変わっても、腰痛に全く変化が出なかった場合には骨盤の歪みは関係なかったということで、繰り返し矯正を続けても改善がみられることはごく稀です。

判断の基準として、施術を受けた後に「この先生の言うことを聞いていたらちゃんと身体は良くなる!」と確信が得られるかどうかを大切にすると良いでしょう。

  1. 評価(施術前)
  2. 仮説
  3. 治療(施術)
  4. 評価(施術後)

の流れは治療を受ける患者様にとっても、そして治療を行うセラピスト側にとってもとても重要な、そしてごく当たり前の項目です。

そして、その行った評価や仮説、治療が、ちゃんと症状と結びついているかが重要になります。
結びついていない場合、骨盤や姿勢が多少綺麗になろうともお悩み解決できないという意味では誤診です。
(批判ではなく、症状が改善しているなら良いんですよ!改善しない場合の話です!)
繰り返しても、症状は改善せず、腰は痛いままです。

腰痛と聞いた瞬間ベッドに寝かせて腰を揉み始める施術は論外ですが、お体に合った方法、悩みをしっかり改善できる方法を受けることが大切です。

福岡市や糸島市で腰痛、ヘルニア、脊柱管狭窄症でお悩みの方は福岡の鍼灸院おるきにご相談ください。

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当院のコンセプト

“大学病院で活躍した技術”をベースに、慰安的な施術や安易な電気治療ではなく、結果にこだわった治療を提供します。
“予防”と“生涯の健康”をテーマに、いくつになっても輝ける人生をサポートします。
あなたの目標に合わせた最適な改善方法を提案し、’’先生がいるだけで安心’’と思っていただける治療院を目指します。

当院のモットー

“身体の可能性”を限界まで引き出し、痛みのない身体づくりに貢献します。
痛みや痺れなどのお悩みを解消し、一生自分の足で歩きたい。
無駄な手術をしたくない。もっとスポーツを続けたいなどのあなたの目標達成をサポートします。

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