初めての患者様へ

初めての患者様へ

先程はご受診ありがとうございました。

鍼灸院おるき、院長の小野です。

数ある鍼灸院、治療院の中から当院を選んでいただいたこと、光栄に思います。

ここでは、繰り返しになりますが、お悩みを改善させるために大切なことをお伝えしたいと思います。

本日の治療について

M-Test

皆様が鍼灸院おるきで受けていただいた治療はM-Testと呼ばれています。

考え出した方は向野義人医学博士。ゴッドハンドと名高く、世界的にも有名な向野先生ですが、元々は福岡大学病院東洋医学診療部で治療をされていました。

M-Testの大きな特徴は、治療に必要な情報を身体の動きでわかりやすく評価できるようにしたこと。

これまで、鍼灸や東洋医学の治療効果や診断方法は患者さんにはわかりづらく、どんなに良くなっていてもなかなか伝わらないということがありました。

また、患者さんの悩みが治療する側に伝わらず、腰が痛いのを骨盤や背骨の歪みのせいにされて、『治療で歪みを整えたのに痛みが改善していないまま帰宅する』ことも少なくなかったと思います。

アメリカでの講演を終えた向野先生

実は、これは仕方のないことなのです。

小野は大学院でスポーツ現場にも顔を出していたため、NBA(アメリカのプロバスケットボールリーグ)のトレーナー経験のあるセラピストの先生と話したことがありますが、そういった世界最高の舞台で働いている先生でも、『歪みを整えてみたけれど痛みが改善しなかった時には困ってしまう。』と言っていました。

そんな大先生でも痛みの原因を突き止めるのが難しいとされていることを、『身体を動かして出てきた特徴を分析して、治療に役立てる』という、一見簡単そうで誰も思いつかなかった方法をまとめたのが向野先生、そしてM-Testという治療法になります。

M-Testは患者さんと診療情報を共有しやすいというのが我々治療家にとっても、患者さんにとっても嬉しいポイントです。

例えば、先生が大丈夫と言っても施術後に痛みが残っていたら不安になりませんか?

もし、症状がほとんど変わっていないとしたら?

患者さんの悩みに直接アプローチしない方法(歪みを整える、骨盤矯正、トレーニングなど)では、施術後の治療効果を患者さんが実感できないことが多く、さらに未熟な先生になると、歪みを整えることに夢中になって患者さんの症状が置いてけぼりになってしまいます。

その点、M-Testでは治療前に『あぁ、自分はこの動きでここが痛くなるんだ。』とターゲットを共有できますし、治療が終わった後も『治療前に痛かったこの動きは痛くなくなった。』とか、『あとはこの動きで痛みが無くなったら、痛みがなく動けるようになる。』と実感できます。

効果を実感することはお互い何より嬉しいですし、良くなる希望が持てますよね!

その感動が治療継続の力になりますし、改善への着実な一歩になります。

実は、M-Testは鍼灸の教科書には必ず載っている有名な方法です。

なので、ほとんどの鍼灸師が名前を知っています。

ですが、完璧に身につけるのは簡単ではなく、M-Testのインストラクタークラスの治療を受けられる場所は限られています。

他県に住んでいる知り合いのために紹介したい!という方も多いのでここでご紹介しておきますね!


M-Testが受けられる治療施設

地域 施設 担当者氏名(所有資格)
東京 帝京平成大学附属帝京池袋鍼灸院 宮崎彰吾准教授(あん摩マッサージ指圧師・鍼灸師・医学博士)
東京 初台リハビリテーション病院 松本美由季先生(あん摩マッサージ指圧師・鍼灸師・医学博士など)
静岡 常葉大学附属とこは鍼灸接骨院 沢崎健太准教授(あん摩マッサージ指圧師・鍼灸師・医学博士)
三重 鈴鹿医療科学大学附属鍼灸治療センター 本田逹朗准教授(あん摩マッサージ指圧師・鍼灸師・医学博士)
福岡 鍼灸院おるき 小野修司先生(鍼灸師・スポーツ健康科学修士など)
城村鍼灸院 城村和宏先生(鍼灸師・スポーツ健康科学修士)
池尻裕一クリニック 竹藤宏樹先生(鍼灸師・スポーツ健康科学修士・健康運動指導士など)
飯塚病院 吉永亮先生(医師・プライマリケア・漢方専門医)

関東多めですので、関東にお知り合いがいる方はそちらを紹介してあげてくださいね。

その他の地域にも、実力派の先生方はいらっしゃいます。お気軽にご相談ください。


マイクロコーン

今日、施術で使ったシールはマイクロコーンと呼んでいます。

東洋レヂン社製で、刺さない鍼として今注目を集めている最先端の鍼です。

効果としては筋肉の凝りをほぐしてくれたり、痛みを感じる神経線維の働きを抑えてくれたりします。

他にも色々と効果が報告、期待されているため東京都健康長寿医療センターでもマイクロコーンを使った研究が進められています。

こちらの研究はNHKなどでも特集されたり、小野が発表した論文でも『全く新しい鍼』として海外雑誌に取り上げられました。

論文はこちらから見ることができます。

難しい話は我々が理解しておけば良いことなので、患者さんとしては

  • 刺さらないから安全/痛くない
  • 筋肉をものすごく緩めてくれる最先端の鍼
  • 麻酔に似た効果まである
  • 各方面から注目されていて、プロスポーツの世界でも使われ始めている

など、効果面を覚えておいてください。

それに加えて

  • 小野の論文がマイクロコーンの海外進出にちょっとだけ役立った

ことを覚えていてくれると嬉しいです。

メーカーさんでは額に入れて飾ってくれています

注意点としては

  • 30分ついていたら治療効果は十分!
  • 慣れないうちは3日で剥がす
  • 慣れても慣れなくても、痒くなったらすぐ剥がす

を徹底してください。

シールには数十本〜数百本の突起がついていて、刺激が非常に強いです。
かゆいのに無理に貼り続けていたらかぶれてしまいますからね!

ちなみに、楽天などネットショッピングでもメーカーさんから直送で購入できます。
自分でセルフケアをするには安全ですし、おすすめです。

気になる方のために、一応リンクを貼っておきますね。
※画像クリックorタップでAmazonの通販サイトに移動します。

セルフケアではランナーを中心に人気が出てきています。


自宅での過ごし方

さて、治療を受けた後にはご自宅での過ごし方も大切になります。

なんせ、治療が必要だった方は同じ生活をしていたらほぼ確実に同じ場所を痛めてしまいます。

生活習慣や過ごし方で今の状態になったので、それを変えていかなければなりません。

一番大切にして欲しいのが、ストレッチです。

ストレッチの種類

ストレッチには種類があります。大まかには2種類ですが、このような特徴があります。

  動的ストレッチ 静的ストレッチ
目的 筋肉の弾力性と温度向上 可動域向上・疲労物質を流す
効果 運動中のケガの予防・パフォーマンス向上 日常生活時のケガの予防・疲労回復・心身のリラックス
方法 反動をつける 反動をつけない
動き 様々 単一方向
強度 強い 弱い
実施時間 短時間 30秒以上
実施時期 運動前

運動後・就寝前

患者さんに『ストレッチしてくださいね!』というと、ほぼ確実に帰ってくる返事が『私、起きる前と寝る前にこんな体操してるのよ!』なのですが、100%の患者様が動的ストレッチをしていました。

痛みの予防、治療には静的ストレッチが必要になります。

朝の寝起きには動的ストレッチでも良いですが、日常から行うストレッチは静的ストレッチに変えていってくださいね。

ストレッチの注意点

ストレッチは何の害もないように思いますが、実は方法を間違えたりタイミングを間違えると身体に害を及ぼす可能性があります。

例えば、運動前に静的ストレッチを行うと筋肉のパワーが落ち、いつもより筋肉が使えなくなります。

思った動きができなくなるため、思わぬケガにつながる可能性があります。

また、日常生活レベルで関節に痛みがある方はストレッチをするだけでも関節がダメージを受ける場合もあります。

こういう方は、ストレッチを行う前に鍼治療、マッサージなどで筋肉が伸びやすい状態を作ってから行う方が賢明です。

治療の合間では、お風呂上がりなどに行うのがおすすめです。

お風呂上がりは筋肉の柔軟性が多少増しています。

その時にストレッチを行うと筋肉が普段よりも伸びやすく、関節への負担がない状態でストレッチを行うことができます。

健康維持の秘訣は1に運動、2に栄養です。

運動は身体を鍛える運動と休める運動があります。

ストレッチ、継続してくださいね!

最後に

皆様が門を叩いた鍼灸院おるきは、大学病院の技術をできるだけ多くの患者様に届けるためにオープンしました。

小野は大学病院時代、恐らく通常の鍼灸院、整骨院では経験しないような難しい患者様を多く経験してきました。

福大病院東洋医学診療部の5番診察室で、どこかの病院では改善せず、徐々に大きい病院を紹介され最後にたどり着く場所で患者様をお待ちしていました。

病院をめぐりあちこち紹介され、心身ともに疲れ切った状態でやってくる患者様。
救えた方が多いと信じていますが、それでも技術及ばず手術になったり、痛みを抱えたままになってしまった患者様も存在します。

その方たちのお顔は、今でも忘れることはありません。

鍼灸院おるきを開業した際、
『治せる状態の患者様を一人でも多く救いたい。』
『手遅れになる前に、紹介状がなければ受診できない大学病院ではなく、勇気一つで受診できる街の治療院で患者様を助けたい。』
と、強く願いました。

鍼灸師になって11年が経とうとしていますが、その願いを叶えるための最高の環境で経験を積みました。

技術を磨いた今、海外からのトレーナー講習でもお話させていただくことがあります

未だ、頂は見えませんが、鍼灸院おるきを訪ねてきてくれる皆様と一緒に成長していければと思います。

長くなりましたが、これから皆様のお悩みの改善に向けて全力を尽くすことをお約束いたします。

これから理想の人生を取り戻すために、一緒に頑張っていきましょう。

鍼灸院おるき
院長 小野修司

関連記事一覧

当院のコンセプト

“大学病院で活躍した技術”をベースに、慰安的な施術や安易な電気治療ではなく、結果にこだわった治療を提供します。
“予防”と“生涯の健康”をテーマに、いくつになっても輝ける人生をサポートします。
あなたの目標に合わせた最適な改善方法を提案し、’’先生がいるだけで安心’’と思っていただける治療院を目指します。

当院のモットー

“身体の可能性”を限界まで引き出し、痛みのない身体づくりに貢献します。
痛みや痺れなどのお悩みを解消し、一生自分の足で歩きたい。
無駄な手術をしたくない。もっとスポーツを続けたいなどのあなたの目標達成をサポートします。

PAGE TOP