誰もが納得する腰痛の原因

以前から患者様にお伝えしているのですが、腰痛の原因って何だと思いますか？

骨の変形？仕事のストレス？骨盤の歪み？

病院に行ったらこのようなことを必ず言われると思います。

現代医療ではレントゲンやMRIなどの検査を行い、『腰の今の状態』をチェックします。

そして、あなたにこう言います。

『ここの骨がすり減って狭くなっていますね。』

腰痛で悩んでいる人は１回ぐらいは聞いたことがあるでしょう。

そして、こう思うはずです。

『骨がすり減っているから、腰が痛いんだ。』

そうですね。あなたの腰の骨はすり減っていました。これはレントゲンを撮ってしっかり確認した事実です。

でも、それって本当に腰痛の『原因』ですか？

実は、最近では整形外科の先生も『骨のすり減り』が『腰痛の原因』とは言う人が少なくなりました。

実際に、日本整形外科学会ではこのように発表されています。

レントゲンやMRIなどの画像診断を行なっても、85%の患者では症状と画像上の所見が一致しない。

つまり、画像診断をしても『原因はわからない』が正解です。

でも、『骨がすり減っている』と言われたら恐ろしくなって『腰痛の原因』と思い込んでしまうのです。

（稀に、まだこれが腰痛の原因と言うお医者さんもいますが・・・）

あと、余裕があれば腰痛治療のガイドラインなどを読んで治療効果がどの程度期待できるかなどを調べてみてください。

きっとびっくりしますよ( ˊ̱˂˃ˋ̱ )

さて、腰痛のガイドラインでは腰痛の原因が明らかになるのはたった１５％でした。

それもそのはずです。

もし、あなたが思うように『腰痛の原因が骨の変形』などにあれば、以下のことは起こりません。

ちょっと例を挙げるのでみてください。

・その日の調子によって痛みが違う
・天候によって痛む日と痛まない日がある
・朝起きた時など、特定のタイミングで痛む
・疲れて来たら痛みが酷くなる

もし、これらの症状に当てはまるのであれば、『骨の変形』は『原因』ではありません。

でなければ、

・その日の調子で骨が綺麗な日と潰れている日がある
・晴れている日は骨が綺麗だけど、雨の日には骨が潰れる
・朝は骨が潰れているけれど、時間がたつにつれて骨が綺麗な形に戻ってくる
・疲れてきたら骨がぐしゃぐしゃになる

書いてて恐ろしいです。

が、こんなことになっている人はほとんどいないと気づくでしょう。

そう。レントゲンなどの検査で見つかる『あなたの今の状態』は『何か腰痛の原因となる身体への負荷が続いた結果』の一つにすぎません。

つまり、『骨の変形』と『痛み』はそれぞれ独立しておこる『結果』に過ぎないのです。

そもそも、『骨の変形』が『痛みの原因』だったら、薬やリハビリでその形が綺麗になると思います？

ならないから痛みが取れないんですよ。

ちなみに、ヘルニアなどの痺れも『レントゲンやMRIでヘルニアが観察されても神経学的検査では異常信号が確認されることは稀である』こともわかっています。脊柱菅狭窄症も同じ。骨の変形と症状は関係ありません。

骨から神経が飛び出していても痛みや痺れの原因にはなっていないということですね。

さて、ここまでお話すると患者さんはだいたい納得されます。ガイドラインにも書いてありますしね。

しかし、肝心の『腰痛の原因』。これは人によって違うため身体を見て見ないとわかりません。

多くの人は、ふくらはぎの緊張だったり股関節の硬さだったりします。

稀に、肘周囲の筋肉の緊張が原因ということもあります。

我々はその原因を、M-Testという方法を使って診断、分析した上で治療を行なっています。

もしあなたがこの説明に少しでも共感したところがあるなら、私はお役に立てるかもしれません。

その時には是非、ご相談ください。