東洋医学が最近注目を集めている。
整骨院と併設して、少しだけ鍼を扱う鍼灸整骨院は増えてきたけれど、鍼灸だけでしっかり結果を出す院は少ないので糸島市はもちろんのこと、福岡を見渡しても大変貴重らしい。
まぁ、整骨院の片手間にちょこっと痛い場所に鍼を打つ先生と同じ効果しか出せないなら鍼灸師は名乗らない。
東洋医学をやっていて良かったと思う瞬間がある。
一番感じるのは患者さんの症状が目の前で改善した時。
これまで、つまり、M-Testというテクニックを中心にやっていた時には経絡や筋肉、筋膜のつながりを意識して刺さない鍼で治療していたので、同業者からは『鍼灸師である必要ないんじゃないの?』とか、『先生なら広告規制のない整体にしたほうが儲かるんじゃないの?』とか言われてきた。
でも、最近は頭に鍼を刺すYNSAがどんどん効果が出るようになってきて、こればっかりは出来るのは鍼灸しか医師しかいない。
だから、整体にしなくてよかったなって思う。
頭に鍼を刺すようになって、患者さんから言われることも変わってきた。
前までは、
『鍼って全然痛くないね!』
だったのが、
『ちょっと痛いけれど全然平気。』に。
『こんなに効果あるんだ!!!』
から、
『なんだかもう、笑いしか出ない…』
に変化した。
僕自身、笑ってしまうことが多いので正直、最近の出来事は東洋医学の力を見直すきっかけになっているし、人間の身体ってすごいなって思う。
一時期、韓国ドラマの影響で鍼のブームが起きた。
ドラマの中では、頭や舌、色んなところに鍼を刺して色んな効果を出す。
韓国では韓医師と呼ばれる先生方が鍼をする。漢方も扱う。
前までは頭に鍼をしてどの程度効果が出るのかなんて想像もつかなかった。
出来るようになった今は、何が起きているかも理解できるしどこにどう鍼をしたらどう身体に変化が出るのかまでしっかりわかる。
それは今度、研究計画組んで実証しよう。
話を戻そう。
鍼灸師になって、良かったって思うのは治療をしている自分自身が感動できるってこと。
患者さんの身体の表面から治療できる業種は、鍼灸以外にも東洋医学や代替医療では整体、カイロプラクティック、ヨガ、などがある。
パーソナルトレーニングも流行っているけれど、運動負荷なども全部、外からのアプローチ。
これらの方法って、正直免許がなくてもやっている先生はいるし、上手な先生もたくさんいる。
でも、身体の中に治療できる資格って医師と鍼灸師しかいない。
どんなに整体がうまくても、頭に鍼はできないし、それでしか出せない効果を他の方法では出すことは不可能ってこと。
この事実に気づいた時に、一人の治療家としてとてもうれしくなったし、鍼灸師を選んで良かったと思った。
来週、東洋医学の力って番組がNHKで放送されるらしい。
友人が理事をしている団体、モクサアフリカも紹介される。
楽しみだ(^^)