鍼灸院おるきは股関節の治療を得意としています。
股関節の病態などは建前を別のページで解説していますのでそちらをご覧くださいね!
まず、あまり知られていないことなのですが、股関節の関節軟骨は再生します!
でなければ、世の中にこんなにサプリメントが溢れているはずがないですし、人工関節の人だらけになってしまいますよね。
第一、人間の細胞の全てが3〜4ヶ月ごとに新しく生まれ変わっているんです。なのに、股関節の関節軟骨だけが生まれ変わらないなんてことがありますか?
股関節が良くならない理由は関節軟骨が再生しないからではなく、関節軟骨が再生しているそばから関節への圧力や周囲の筋・軟部組織の緊張が原因で擦り減っているからです!
骨格筋は関節をまたいで骨同士を繋いでいます。股関節をまたいでつながっている筋肉は腸腰筋や臀筋、大腿四頭筋やハムストリングスなど腰・お尻・太ももなどを走行しています。
柔軟性のある筋肉の場合、筋肉はスムーズに伸びるため関節に負荷はかかりません。しかし、これらの筋肉の柔軟性が低下すると足や腰を動かすたびに股関節に圧力がかかります。
圧力がかかるとどうなるか。
股関節の関節軟骨はグリグリされながら運動しなければならないわけです。
そりゃあすり減りますよね?
サプリメントが効かないという人はこの筋肉の柔軟性が低下したままで栄養を補おうとしているため股関節の圧力が変わらず、せっかく摂った栄養素をその場ですり減らしてしまっているのです。もったいない!
さて、ではどのようにすれば股関節の圧力が軽減できるかですが、まずはどの筋肉を動かした時にどこに負荷がかかっているのかを把握することが大切です。
多くの方が、お腹やお尻、内転筋などの硬さが原因で股関節がスムーズに動かなくなってしまっています。
流行りの骨盤矯正なんてしなくても股関節をまたぐ筋肉の柔軟性を改善するだけで股関節の痛みは全然違ってきます。
当院では、その把握と治療をセットでM-Testという方法を使って行なっています。M-Testは医師によって開発された鍼灸に活用できる診断治療法です。
小野はM-Testの股関節治療では良く学会発表や症例検討会でお話しさせていただく立場ですので、股関節のM-Testは人よりちょっと上手です。
M-Testの特徴はその場で改善が実感できることなので、帰りにはスイスイ歩いている患者様の多くいます。
しかし、M-Testがどんなに優れていると言っても、全ての悩みを1回で改善するというものではありません。
やはり、変形性股関節症などの股関節の悩みは筋肉をほぐすだけでは完治せず、そのほぐれた状態を維持して軟骨の再生を待つ必要があります。
痛みの軽減はすぐに実感できますが、根治には関節の圧力が取り除かれて軟骨が再生するまでの期間が必ず必要です。
進行度合いによって違ってきますが、軽度の人だと1回〜数回で改善が見られます。ひどい人だと1年〜2年は必要になるでしょう。
長い戦いになりますので、自宅でのお手入れが大切になります。ストレッチ、マッサージ、お灸、体操など、その人に合わせた方法があります。
1ヶ月に2〜3回の施術と毎日の体操をすることによって股関節の痛みはどんどん軽減し、生活の質が向上します。
もし、股関節の痛みや変形性股関節症、臼蓋形成不全、先天性股関節脱臼などの診断を受けて困っている方、手術には頼らず完治させたい方、元のように歩けるようになりたい方は福岡市西区今宿駅前の鍼灸院おるきにご相談ください。