こんにちは!
福岡の鍼灸院おるき、院長の小野です。
今日は前回の記事腰痛だけじゃない!治療に必要な概念モビリティとスタビリティを受けて、ぎっくり腰とモビリティという話をします。
冬、特に先週末の大寒波や雪が降るような寒い時期や梅雨前などの季節の変わり目に多いのが急性腰痛で有名なぎっくり腰です。
このぎっくり腰ですが、皆さんはモビリティとスタビリティ、どちらが影響していると思いますか?
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正解は、『どちらも』です。
正しくは、『患者さんによって違う』なんですけどね。
ただ、圧倒的に多いのが『モビリティの不足』です。支える力よりも、動かす力が低下することで起きることが多いのがぎっくり腰です。
先日の患者さん(Yさん・仮称)の話をしましょう。
Yさんは年末の寒波の前、大掃除で掃除機をかけている時に腰をぐきっといきました。
Yさんは普段、『身体のバランスを整えるために』と『骨盤の歪み』を調整するために整体院に通っていましたので、今回もその整体院に行って施術を受けました。
全くと言っていいほど動けなかった状態から、なんとか自力で歩けるようになったので喜んで帰ろうとしましたが、その帰りに車に乗り込んだ際にまた腰が痛くなりました。
お正月休みの間はほどんど動けず過ごすことになりました。
さすがに仕事復帰の前までに何とかしたかったYさんが当院に来られたのは年始の診療です。
多少良くなってけっこう動けているように見えましたが、仕事をする自信はなかったそうです。
さて、Yさんの問診ですが、今回のぎっくり腰は何回目かで、定期的に腰痛になっていたようです。
また、慢性的な肩こりを抱えていて、それもあって整体院で定期的に姿勢矯正メニューを受けていたとか・・・
うちでは全くやらないですが、姿勢矯正や骨盤矯正って、モビリティとスタビリティのどちらをターゲットにしているんでしょ?
身体を診させていただくと、腰のスタビリティよりも鎖骨や肋骨のモビリティの低下が顕著で、腕を動かすと腰痛が誘発されました。
細かく言うと、肩〜腕関節の可動域である0°〜120°は痛みがなく、鎖骨や肩甲骨の可動域が必要な120°〜が腰痛誘発可動域でした。
んで、施術。
筋肉を緩めるシールタイプの鍼を数枚、鎖骨の周りに貼って腰痛が7割減、下半身のモビリティ低下の分の調整で痛みを取って施術終了です。
当然、鎖骨や肋骨のモビリティの低下は肩こりの原因にもなるため、この一連の施術で肩こりも改善しています。
ぎっくり腰は腰をグキッとやるため『腰を支える力が足りなかったスタビリティの問題』と考える方は少なくありません。
そのため、一生懸命トレーニングを積んで腰を支える力をつけると頑張っている方が大勢います。
しかし、それがモビリティの問題であった場合、どれだけ鍛えてもぎっくり腰を繰り返したり、年を重ねてからの慢性的な腰痛につながる原因になったりします。
身体を良くするにはまず評価。正しい評価をしてもらって、モビリティとスタビリティのうち自分の身体に足りない方を正しく獲得していってください。
ぎっくり腰を繰り返したくない方や慢性的な腰痛を抱えている方、是非ご相談くださいね。
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