こんにちは!
福岡市西区今宿の鍼灸院おるき、院長の小野です。
今日は気分を変えてラフに書いていこうかな?
鍼灸の免許を取った人が最初に出会う病気が腰痛か肩こりなんじゃないかと思う。
厚生労働省の調査でも、日本人が感じている症状の上位に腰痛と肩こりがやってくる。
これだけ腰痛に悩んでいる人がいるのには原因もあって、今では治療家の間では
腰に治療しても腰痛は良くならない
ってのは当たり前に言われるようになってきたけど、現場の指標になる腰痛診療ガイドラインは全く改定されず、相変わらずお薬を出しましょう。とか、レントゲンやMRIで見つかる腰痛の原因は15%とか、電気治療や牽引の効果はこれぐらい、とか、そんなことがずっと載り続けている。
病院でももっと身体全体から評価して治療するプロセスを踏めたら良いんだけれど、僕の講習会に参加する医師の先生方は
この治療はとても病院で提供することができない。それほど評価と治療にかけられる時間がない。
って声を揃えるんだ。
だから、医療の枠組みで腰痛を改善するためには現場の僕らももっと提供方法を考えて、今行っている治療をもっと短時間で効果的にできるようにする必要はあるかなって思う。
色々試行錯誤してるけど、時短は難しい。
さて、前置きが長くなったけれど、今回の内容は腰痛の種類と原因の紹介。
これはあくまで「今の状態を観察した結果」であって、「腰痛という状態になった原因ではない」と念押ししておく。
病名がつくまでのプロセスと治療や腰痛の改善に必要な治療やアプローチは全く別物だから、レントゲンやMRIで骨の今の状態や筋肉が切れているかどうかを評価する静止画を撮っても、15%程度も参考にならないからね。
身体には骨も筋肉も神経も靭帯や軟骨なんかの軟部組織だってある。
最近有名になってきた筋膜というネットワークや運動連鎖をはじめとする多関節連動性、皮膚や脳へのアプローチを、適切な評価と治療で行うことが改善に役立つ。
治療前で腰痛の原因がわかることは実は少なくて、効果があった治療ポイントと問診で聞かせてもらった日常生活を関連付けて考えることで、腰痛の原因が想像できるって程度かなと思う。
それでも、それさえわかれば再発防止や、少し痛い日に簡単にできるセルフケアを考えるのに役立つからとても重要なんじゃないかな。
それでも状態を知りたい!って方は検査をして今の自分の身体を理解しておくのは大切だと思うし、多少骨なんて方は、うちの考え方を読んでくれたら参考になるかなと思う。
腰痛を症状とする病気は以下が多い。
腰の痛みの種類と原因
西洋医学の定義では、肋骨の間と腸骨の間の区画を腰というけれど、明確な定義はないらしい。なので、皆さんがなんとなく腰!と思っている場所が腰になる。
腰に痛みを感じる病気は以下のものがある。それぞれの病気に西洋医学の定義はあるから、興味があれば調べてほしい。
ここでは、僕の考え方などを書こうと思う。
- 腰痛
- 腰椎椎間板ヘルニア
- 腰部脊柱管狭窄症
- 腰椎変性すべり症
- 腰椎すべり症・分離症
- 側弯症
- 脊髄腫瘍
- 黄色靭帯骨化症
- 後縦靭帯骨化症
- 二分脊椎症
など、本当に骨のすり減りや狭窄で痛みがある人は少ない。
骨の形が元通りにならなくても、症状を感じなくなれば困らなくなる。
筋肉へのアプローチで改善する症状は多い。
そのゴールにたどり着けるなら、うちでも整体でも、体操でも良い。
ちゃんと症状緩和ができるところならどこにかかっても良いと思う。
うちでは、特別な治療法としてはM-TestやYNSAなんかでアプローチする。
その日の調子で痛みが増減する人、日によって痛みが違う人、姿勢に寄って痛みが変わる人なんかは改善する可能性が大きいので是非相談してほしい。