みなさんこんにちは!
福岡市の鍼灸院おるき、院長の小野です。
今日はキャンペーンのお知らせ。
鍼灸院おるきではたまにキャンペーンをしています。
タイミングは、
- セラピスト、治療家が勉強会で新しい技術を習得してきた時
- 過去に習得していた技術が何かの理由で劇的に向上し、デフォルトの治療を変更したい時
などに行ったりします。
さてと、鍼灸治療だけじゃないと思うんだけど、治療にはそれぞれの方法がある。
最近よく聞く骨盤矯正(骨盤調整)を主体に組み立てている先生もいれば、筋膜リリースを手技の中心にしている先生もいると思う。
それぞれのやり方にメリットや効果のある疾患、リラクゼーションに向いているか治療に向いているかなんかが別れているんだよね。
これまで、鍼灸院おるきの主体はM-Testっていう方法だった。
M-Testは福岡大学スポーツ科学部の教授で、福岡大学病院東洋医学診療部の診療部長だった向野義人先生(医師・医学博士)が考案した治療法。
どんなことをやるかというと、身体の表面を走っている経絡をストレッチして、痛みや違和感、めまいなんかの症状を観察・評価して、今度はツボの力を使ってその動きで出てきた症状を治しちゃおうっていう、診断学と治療学が一体化している方法なんだ。
これは日常生活で困っている症状に特に有効で、例えば歩いていたら痛みが出てくる脊柱菅狭窄症とか、洗濯物を干す時に痛みが出てくる五十肩とか、階段で痛む膝の痛みとか、首を動かす時に目がまわるめまい(良性発作性頭位めまい症)、もちろん腰痛や肩こりなんかに特に効果を発揮してくれる。
小野はM-Testが勉強できるケア・ワークモデル研究会で一番上のインストラクター・マスターまで取ったから、このM-Testで治療できる症状に関しては世界でもトップクラスに治療できるんだ。
ただ、M-Testでできる基準が高いために、なかなか他の治療法が習得できなかった。
同じレベルかそれ以上に効果を出せないと、自分でも仕事として提供することに抵抗があった。
例えば、ケア・ワークモデル研究会では耳つぼなんかも教えているんだけれど、僕はM-Testほど耳つぼで効果をだせないから、あくまで補助的な使い方しかしていない。
自律神経系に働きかける力は強いので、自律神経系の症状がある人への追加手技程度の位置づけなんだ。
だから、今回キャンペーンをするYNSAっていう方法も、これまでは追加手技の一つだった。
YNSAとは
YNSAは、宮崎県の医師でゴッドハンドとの呼び声が高い山元敏勝医師によって考え出された治療法で、頭に鍼を打って色々な症状を改善するっていう治療法なんだ。
詳しくは山元先生の本があるから、興味がある方は参照して欲しいんだけど、小野はこれを数年前から勉強していて、『最低限の効果は出せているかな?』ぐらいの結果だった。
色んな病気に効果があるYNSA
YNSAの魅力は、色んな病気に効果があること。
たとえば山元先生の本の表紙でも
- あらゆる痛みが消える!
- 手足のしびれがとれる!
- 麻痺が治る!
- パーキンソン病の震えが止まる!
- 耳鳴りやめまいが治る!
- うつ病の症状がとれる!
って書いてある。
YNSAはドイツ、アメリカはじめ世界14カ国以上が医療に導入していて、例えばオーストラリアなんかでは保険医療にも導入されているほど国として認めてくれている医療なんだ。
ブラジルでは、政府がYNSA専門の病院をつくっているし、ハンガリーには大学附属のYNSAの研究所まである。
この本で紹介されている症例では
- 顎関節症
- 頭痛・めまい
- 頚椎狭窄
- 乳房切除による運動機能障害
- 腰痛による歩行困難
- 耳鳴り
- うつ病
- 関節リウマチ
- 顔面麻痺
- 全身麻痺
- 半身麻痺
- パーキンソン病
などについて書かれている。
YNSA学会役員との共同研究
小野が所属するケア・ワークモデル研究会は以前、YNSA学会と共同で学会を主催したことがある。
その当時、小野は学会の運営委員会で開催責任者をしていたので山元先生やYNSA学会の事務の方とやり取りをしたり、大会前日にYNSA学会副会長の加藤先生をお招きしてセミナーを主催したりと昔から何かとつながりがあった。
特に、鍼灸師でYNSA学会の中心人物である冨田先生とはとても仲が良くて、冨田先生が福岡に来る時には一緒に飲みに行くし、僕が大阪に行く時にも誘って飲みに言って、治療の話や技術の交換なんかをするんだ。
数年前から、この冨田先生と小野で共同研究をしている。
内容は、お互いの技術の向上と、M-TestとYNSAのマッピング。
M-TestにもYNSAにもそれぞれ評価の方法と治療ポイント、考え方があるんだけれど、どこか共通する部分もあった。
だから、M-Testのインストラクターはほとんどの先生がYNSAを勉強しているし、YNSAの認定治療家もM-Testを習得している先生が多い。
ただ、その共通点がふわっとしか見えていなくて、『ここのポイントが明確になればすごい発見につながるのに!』っていうポイントがいくつかあった。
実は今回、そのポイントがいくつか明らかになってきた。
だいたいの流れは、
- 僕が「こういう条件の時にはここが効くのではないか?」っていう仮設を、患者さんを治療していく過程での反応で見つけて何例か観察する
- 冨田先生に仮設と結果を伝えて、追試してもらう
- 追試結果を共有して、さらに細かい条件を絞り込んでいく
これをひたすら繰り返すことになる。
M-Test、YNSA共通の特徴として、実際に鍼を指す前に治療結果を確認できるっていう特徴があるからこそできる研究だよね。
治療院で患者さんを迎えながら実験のみっていうのはやっぱりできないから(汗)
ただ、患者さんの協力と3年に及ぶ研究のかいあってかなりのマッピングができてきたんだ。
YNSAキャンペーン
YNSAキャンペーンを行うことになったのは、マッピングできたポイントが正直、効きすぎること。
デフォルトの治療に組み込まなくては患者さんに申し訳ないほどの治療になってしまったことだ。
患者さんの中には、今の治療で満足している人もいるかもしれない。
YNSAは現在、追加手技として1,000円の費用負担をいただいている分、して欲しくないという人もいるかもしれない。
でも、より効く方法が見つかった以上、提供したいという僕の勝手かもしれない想いもある。
今、僕にできる最大限の治療を福岡市や糸島市、県外からも来てくださっている患者さんに届けたい。
なので、YNSAのキャンペーンを始めます。
キャンペーン内容
期間:2018年9月1日〜2018年12月31日
内容:YNSAの無料開放
対象疾患:
頭〜頚の症状:頭痛、めまい、寝違え、首の痛み、上肢のしびれ、交通事故後遺症など
肩〜手の症状:肩こり、頚椎ヘルニア、手のしびれ、五十肩、野球肩、水泳肩などの肩の痛み、テニス肘、野球肘などの肘の痛み、腱鞘炎、関節リウマチ、ヘバーデン結節、ショパール結節、ばね指など
背中〜腰の症状:腰痛、背中の痛み、腰部脊柱管狭窄症、腰椎椎間板ヘルニア、腰椎分離症、腰椎すべり症、坐骨神経痛など
股関節・膝・下肢の症状:股関節の痛み、変形性股関節症、臼蓋形成不全、先天性股関節脱臼、膝の痛み、変形性膝関節症、半月板損傷、オスグッド、足底腱膜炎、シンスプリント、坐骨神経痛など
難病:パーキンソン病、脳梗塞・脳卒中後の片麻痺など
YNSAの適応って言われている病気が多い分、かなりの患者さんを受け入れられるね。
キャンペーンが終わったら
キャンペーンが終わったら、残念ながら僕の診療スタイルに大幅な変化が出ていると思う。
デフォルトの治療でYNSAとM-Test、それ以外の技術系の治療がどんどん入ってきて、かなり柔軟な治療が可能になると思う。
だから、ごめんなさい。
料金が変わります。
ただし、鍼灸院おるきを開業してからずっと、患者さんにしているお約束。
どんなに治療内容が変わっても、料金は、あなたがカルテを作った時の料金でさせてください。
これは、技術が拙かった頃から治療院を支えてくれている患者さんへの感謝の気持ちでもあるんだ。
だから、今の患者さんは料金が変わるってことはないし、今後はもっと、患者さんに還元できるサービスを増やして、今後来る方もお得に受けていただけてこれから先をどんどん快適に過ごせるようなサービスをいっぱい考えたいって思う。
そのサービスを考えきるまでの期間ってのも含めて、今回のキャンペーンにさせてください。
これまでやってきたM-Test、YNSAともにとっても良い治療法で、メイドインジャパンの世界に誇れる治療法なんだ。
それを皆さんに、もっと良い質でもっと楽しくお届けできるように頑張って行くから、楽しみにしておいて欲しい。