椎間板ヘルニアの治療について
椎間板ヘルニアとは脊椎の椎間板と言う組織の髄核が、何らかの原因でその周りを固めている繊維輪という組織から飛び出してしまっていることをいいます。
一般的にはこの飛び出した椎間板の一部が神経を圧迫し激しい痛みやしびれなどの症状を起こすと言われています。
どこの椎間板が飛び出すかによって症状が異なり、逆に症状の出方によってどこの椎間板が飛び出しているかがわかります。
ヘルニアは、西洋医学では保存療法とは手術療法が行われます。
しかし、残念ながら手術をしたにもかかわらず、痛みやしびれが改善しない
という方がよく来られます。これはもともとの腰痛やしびれの原因が
ヘルニアにはなかったにもかかわらず手術に踏み切ってしまった事が原因です。
また、ヘルニアの手術をして一度は痛みや痺れが改善したものの、
『今度は手術を行った上下の部分がヘルニアになってしまった。』
と言う方も多くいらっしゃいます。
そもそもヘルニアとは
ヘルニアは脊椎への負担が積み重なることで、組織の一部が飛び出します。
手術は飛び出した組織は取り除いてくれますが、ヘルニアの原因となった
脊椎への負担を取り除いてくれる事はありません。
ヘルニアが再発する、別の場所がヘルニアになるという方は、
そもそものヘルニアの原因が取り除けていないのです。
腰椎椎間板ヘルニア
腰椎椎間板ヘルニアとは足からお尻のしびれや痛み、
脚気の時などにも検査される膝蓋腱反射の更新、
下半身の脱力などが症状として現れます。
坐骨神経痛などを発症する方もいらっしゃいます。
椎間板ヘルニアの発症は若い男性に多く、後発年齢は20から40歳代、
後発部位はL4/5 、L5/S1、そしてL3/4の間の順に多くなっています。
かつてはヘルニアの発症は労働環境や喫煙などの環境因子が主と言われてきましたが、
最近のガイドラインではこういった環境因子が関わってくるかどうかは不明とされ、
ヘルニアの発症自体がどういった影響で発症するかわからないとまとめられています。
そして、ヘルニアの1番大きな特徴は、飛び出したヘルニアの塊は高確率で
自然退縮する、つまり自然になくなっていくということがわかっています。
しかし、西洋医学では退縮するまでの期間や退縮するヘルニアの割合が
明確になった研究はありません。
椎間板ヘルニアの治療方法
椎間板ヘルニアの治療方法は保存療法と手術療法があります。
椎間板ヘルニアの塊は自然に短縮する確率が高いため、
まずは保存療法から治療がスタートします。
保存療法としては、
・安静
・コルセット
・非ステロイド性抗炎症薬
・温熱療法
・神経ブロック
・牽引
・筋力強化等のリハビリテーション
などを行います。
それぞれの治療効果については、腰痛診療のガイドラインを
ご参照いただければと思います。
当院の椎間板ヘルニアに対する治療方針及びアプローチ
一言にヘルニアといっても、実は、個人個人でその病態が異なります。
そして、当然ながら個人個人でヘルニアの塊が飛び出した原因、
坐骨神経痛の起こった原因、痛みやしびれの原因が異なります。
そこで当院では、ヘルニアとなっている腰椎部分に負担をかけている原因を、
M-Testトと呼ばれる特殊な方法で徹底的にチェックします。
そして、痛みやしびれの原因になる背骨へのストレスを改善するための
温熱治療や体の歪みを調整するための治療、ストレッチ指導などを行います。
手術しか治療法がないと言われた方、何度もヘルニアを繰り返しており、
もう手術は受けたくないという方、自分の体の可能性を信じたい方。
そういう方にこそ、当院の治療を受けていただきたいです。