こんにちは!
最近では遠方からのお問い合わせが増えてきました福岡の鍼灸院おるきの小野です。
多いのはスポーツ学生のスポーツコンディショニングやスポーツ障害から治るための鍼灸治療、そしてその他にYNSA®を取り入れている治療院が少ないというのが理由みたいですね!
確かに、講習会でも難しく実際に患者さんにYNSA®施術を行うのはちょっと難しいかも・・・?
スポーツコンディショニングでこのまま有名になっていったら僕がコンディショニングを行った選手同士で競うことになるのでしょうか?
どちらを応援したら良いか困ってしまいそうですね!
鍼灸治療のエビデンス(科学的根拠)
さて、今日の話題はちょっと趣向を変えて鍼灸治療のエビデンス(科学的根拠)についてお話します。
先日のガッテン!でも紹介されどんどん注目を集めている鍼灸治療ですが、前々から西洋医学の医師や理学療法士さんなどに「鍼灸治療はエビデンス(科学的根拠)がないから・・・効果なし?」と言われて来ました。
しかし、実際には西洋医学と同じような研究が行われ、しっかりエビデンスを増やしています。
エビデンスレベルの高い研究は、上から順に
- 1a ランダム化比較試験のメタアナリシス
- 1b 少なくとも1つのランダム化比較試験
- 2a ランダム割付を伴わない同時コントロールを伴うコホート研究
- 2b ランダム割付を伴わない過去のコントロールを伴うコホート研究
- 3 ケースコントロール研究
- 4 処置前後の比較などの前後研究,対照群を伴わない研究
- 5 症例報告,ケースシリーズ
- 6 専門家個人の意見
- となっています。
ランダム化比較試験とは、くじ引きや乱数を使って研究参加者(被験者)を2群に分け、鍼や薬などの治療介入を行う研究形式です。
くじ引きで治療するかしないかを決めるので、研究責任者の作為が入らないため研究の質が高いとされています。
鍼灸治療の効果を検証する研究でも、このランダム化比較試験が採用されています。
小野も論文を書く時にはランダム化比較試験を採用することが多いです。
東大病院で行われた有名な脊柱菅狭窄症の研究でも、このランダム化比較試験が採用されました。
西洋医学で第1選択となる非ステロイド製抗炎症薬との比較で、鍼灸治療のほうが有意に脊柱管狭窄症の症状を改善するという結果が得られています。
以前、エビデンスに乏しいとされていたのは、鍼灸がどのような臨床研究形態を取ったら、より実際の臨床に近いデータが取れるかがわかっていない頃でした。
ツボの効果を検証するために腰痛のツボに鍼を指して比較してみたり、ツボの組み合わせで効果が変化するかを確認したりしていました。
その他には、症例報告であったり専門家個人の意見としての鍼灸治療の効果が多く、エビデンスレベルが高い研究が行われていなかったことで、『鍼灸はエビデンスに乏しく効果が期待できない』とされていたのです。
しかし、実際には患者さんの状態に合わせて選ぶツボの違えば効果も変わってきます。
西洋医学で決めた確定診断に合わせた〇〇のツボの効果ではなく、実際に鍼灸院で行われている治療を臨床研究の現場に持っていくことでより本来の効果に近いデータが得られるようになってきたのが最近のことです。
この研究をうまく活用しているのがアメリカを始めとする医療先進国です。
予防が大切ということがわかってきて、鍼灸やサプリメントといった疾病予防に強い医学に力を入れることで、健康寿命の延長を実現できています。
実は、平均寿命から健康寿命を差し引いた年数(=寝たきり年数)は、アメリカなどが7〜8年なのに対して日本は9〜13年もあります。
お医者さんに止められたから・・・という話、日本では未だによく聞きますが、論文をちゃんと読んでいる医師のところでは鍼灸を取り入れた治療をしている整形外科もあります。
エビデンスがしっかり増えてきた鍼灸治療、まだまだ受けたことがない人も多いですが、受けてみるのもおすすめですよ!
M-Test、YNSA®を使った治療からもちろん普通の鍼灸治療まで、ご希望の方は福岡市西区今宿の鍼灸院おるき
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