こんにちは!
福岡の鍼灸院おるき、院長の小野です。
患者様は皆様御存知の通りですが、先週末、名古屋で開催された展示会に行ってまいりました。
その名も、生活習慣病予防展。
生活習慣病予防というから何となく、メタボであったり糖尿病であったりを想像しますよね?
実は大間違いで、スポーツ、美容、健康の祭典と言っても良いような内容で、そこに参加してる企業もスポーツジム、EMSメーカー、美容機器メーカー、エステ市場などをターゲットとしている企業が多く参加されていて、イベントでは最期にベストボディ大会のようなマッスルポーズを決めて会場から声援が飛ぶようなものまでありました。
さて、今回のネタですが、身体の歪みと腰痛・・・ですよね。
実は、その展示されているメーカーさんの中に、AIで身体の歪みを測定して、その歪みが施術後にどうなったか?とかが評価できたり、施術をずっと繰り返していて患者さんの身体の歪みがどうなっていったか?などがビフォーアフターが比較できるようなアプリができたとおすすめをされました。
小野は『身体の歪み=症状』という考え方が嫌いなので、ちょっと意地悪な質問をぶつけてみました。
小野「当院には、『骨盤矯正であったり姿勢矯正を受けて、歪みは整ったけど痛みが改善しない』という患者様からの相談があります。身体の歪みなどを評価できるとおっしゃいますが、例えば身体の歪みと腰痛との相関であったり、歪みを整えることで腰痛が改善するといったエビデンスのリソースってありますか?」
はい。完全に意地悪だったようです。
実は、『身体の歪みを整える』=『腰痛改善』というリソースは少なく、特定の条件での腰痛のみ、骨盤矯正などで改善することがわかっています。
ですので、アプリで身体の歪みが整ったからと言って、腰痛が改善するわけではないというのがメーカーさんとしての見解でもあり、私が聞きたかった内容でした。
もちろん、身体の歪みを整えることは重要だと思います。
特に、アスリートでパフォーマンスを向上させたいと考えていたり、腰痛を他の方法で改善し、身体の状態を向上させたり腰痛になりにくい身体を手に入れたいという方にとってはこのアプリはとても役に立つでしょうし、必要な方はいらっしゃいます。
ただ、腰痛改善などを目的に患者様が集まる院にまでこのアプリが普及し、施術の担当者が腰痛改善に必要な情報をアプリだけに頼る状況が生まれたらどうしよう?という懸念を感じたので今日は記事にさせていただきました。
患者様の思いって、腰痛を改善したいのであって身体の歪みを整えたい(けれど腰痛は改善しなくていい)ではないですもんね(汗)
あ・・・もちろん、アプリの取り組みであったり内容は素晴らしいものがあるので、(これまで多くの情報を必要としていたのがカメラボタンをタップするだけでできるようになりましたので)アプリ自体は評価しています!
施術担当者がアプリを使いこなしているか、使われているかが結果に大きく影響しそうだなぁと感じている次第です。
腰痛だけに限りませんが、身体の痛みやお悩みを改善させるにはまずは身体の正確な評価が重要です。
身体の評価が出来て初めて腰痛を改善させるための施術ができますし、腰痛になりづらい毎日のお手入れがわかってきます。
もし、腰痛でお悩みで、何度も矯正を繰り返している方いらっしゃいましたら、あまりエビデンスはないかもしれません(汗)
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