こんにちは!
福岡市の鍼灸院おるき、院長の小野です。
さて、今日は膝の痛みのリハビリについて。
今日、膝の痛みでご来院された患者様のご友人が病院に通院しているそうです。
リハビリで膝に筋肉をつけるトレーニングをしながら、痛みが増してきたらヒアルロン酸注射を打ってトレーニング。
さらに痛みが酷くなったら消炎鎮痛剤を関節に注射してまたトレーニングということを繰り返しているそうです。
小野は正直、このサイクルはオススメしないのですが、病院での方針って患者さんはなかなか判断つきませんもんね。
膝の痛みは加齢によるもの、遺伝的要因、体重過多、そして関節力学によって起こると言われています。
が、加齢によるものというのは実はあんまりありません。
遺伝的要因も少ないです。
関節力学。これに注目してほしいのです。
関節力学とは、関節が運動する時にどのように動いてどのように力がかかっているかという学問です。
膝が痛いという方は、多くが膝関節内の関節内圧が高くなっています。
屈伸運動なんかをするとパキパキなる人いますよね?
こういう方は膝が痛くなりやすい方です。
膝関節内の圧力が高まる要因としては、膝周囲の筋肉の緊張で運動の際に余計な力が加わっていたり、足関節や股関節との連携がうまくいかず変な圧力がかかっているなどがあります。
この状態が長く続くと、膝にストレスがかかり続け軟骨が減ったり、半月板損傷なんかを引き起こします。
それが続くと変形性膝関節症(膝OA)ということになります。
ちなみに、膝痛診療のガイドラインによると
半月板損傷後に半月板を部分切除すると15年以内に33%が、半月板を完全切除すると15年以内に72%が変形性膝関節症を発症していた
そうですよ。
切除しなかったグループの比較がないので結果はわかりませんけどね。
半月板損傷の診断を受けて困っている人の多くは痛みなので、関節内圧がかからない状態に整えてあげればほとんどの痛みは改善します。
あと、ヒアルロン酸注射ですが、海外では推奨されていないようですね。
進行例(どんどん悪化している患者様)にはするようですが、初期患者にはされません。
日本では、初期からどんどん打たれます。
あと、加齢に関する僕の持論ですが、関節力学的に悪い状態が続けば状態は悪化しますよね?
年齢を重ねている方は、関節内圧が高い状態が継続したため悪化したのであって、年齢のせいで膝が悪くなったのではないと思っていますし、臨床的にもほとんどの方が痛みがなくなっています。
年齢は戻すことができませんので、加齢が原因だったら痛みを取ることができませんが、あなたの周りにもあなたより年配なのに膝が痛くないって方、いっぱいいませんか?
言いたいことだらけでまとまりがなくなってきましたね。
最後に、膝関節にリハビリについて触れます。
よく、必死で筋トレをしている患者様がいますが、トレーニングだけでは痛みは改善しないことがほとんどです。
筋肉は使えば緊張します。この状態で動くと関節内圧が高まりやすい状態で動くことになるため、膝への負担は増えるのです。
冒頭の患者様もその状態のようですね。だから、痛みを取るためのリハビリで痛みが増すという事態になっています。
運動は
- 身体を鍛える運動
- 身体を休める運動
の2種類があります。バランスが崩れてはいけません。
今日はここまで。
ちゃんと施術すれば膝の痛みはその日のうちにかなりの軽減をすることが可能です。
お困りの方は是非、ご相談くださいね!
福岡市で膝の痛みでお困りの方は鍼灸院おるきにご相談ください。
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