ぎっくり腰
急性腰痛で最も多いのがぎっくり腰と呼ばれる腰部の炎症です。
突然立てないほどの痛みが襲ってくるパターンや、じわじわと痛みが強くなるパターンがあります。
重い荷物を抱えた時やふいに身体を動かした時などに多く、ぎっくり腰を経験した人は繰り返すことが多いのが特徴です。
ドイツ語圏では『魔女の一撃』とも呼ばれ、大変恐れられています。
西洋医学では、ぎっくり腰の原因は不明とされていて、加齢による椎間関節の変性が原因と考えているようです。
ですが、これでは若年者でもぎっくり腰になるという理由の説明はつきません。
ぎっくり腰の治療法
ぎっくり腰の治療に最も大切なのは時間です。米国の内科学会がまとめた腰痛治療ガイドラインによると、
多くの急性腰痛は治療に関係なく時間の経過とともに改善することを考えると、臨床医及び治療家は、浅部の温熱療法(ホットパック)、マッサージ、鍼治療、脊椎マニュピレーションによる非薬物治療を選択すべき
とされています。
アメリカでは鍼灸師は医師と同列の医療スタッフとして立場が確立されています。そのため、西洋医学、東洋医学がともに治療の選択肢として選ばれます。
ぎっくり腰の対処で安定性が高いのは局部の温熱療法で、発症から4日〜1週間経過後を比較すると温熱療法をしたグループでは症状の改善に大きな差があります。
しかし、4日も待っていられないという方の場合にはマッサージ、鍼灸、カイロプラクティックなどの脊椎マニュピレーションで対処する方法もあります。
このうち、日本で治療行為として認められ、国家資格があるものはマッサージと鍼灸です。
鍼灸治療は即効性が高く、周囲の筋緊張を和らげ、炎症箇所への負担を減らすことで痛みが劇的に緩和できる可能性があります。
また、血流がよくなるため炎症組織そのものの回復が促されます。
車椅子でやってきた人が一人で歩いて帰る・・・なんてことも珍しくありませんが、術者の技術によって効果がまちまちです。
ぎっくり腰は繰り返し起こることが多い
ぎっくり腰は一度経験すると繰り返し発症することが多く、しかも対処しないとだんだんひどくなるやっかいな病気です。
一方で、同じように生活していてもぎっくり腰にならない人は一生なりません。
ぎっくり腰になる人は、ぎっくり腰になる理由があるのです。
その原因は個人によって異なりますが、上半身と下半身の筋緊張のアンバランス、左右の筋緊張のアンバランス、体幹筋力やインナーマッスルの運動連鎖の不具合などが主な理由です。
繰り返すぎっくり腰を予防するには、動けるようになった後で、身体本来の動きの不具合を知り、日頃からしっかり対処しておく必要があります。
その人の特徴がわかれば、1日1分程度のストレッチを習慣づけることでぎっくり腰が起きにくい身体を手に入れることもできます。
ぎっくり腰を繰り返してお困りの方は、ぎっくり腰になっていない時に一度で良いので専門家に相談してみてください。
急性期のぎっくり腰の対処、繰り返すぎっくり腰の予防など腰痛でお悩みの方は是非、
福岡市西区今宿の鍼灸院おるき
にご相談くださいね。
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