脊柱菅狭窄症の治療
一般的な脊柱菅狭窄症の治療
脊柱菅狭窄症の治療は、一般的には医療機関で鎮痛薬の内服、牽引療法や温熱療法、電気治療などの保存療法、リハビリなどの機能回復訓練が行われます。また、先日のNHK特別番組、『東洋医学ホントのチカラ』で東京大学病院での鍼灸治療風景が公開されていたように下肢、腰部、背部(背中)などの硬結部位に鍼灸の施術をすることで、狭窄のある腰椎部分への血流が回復し、症状が改善されると紹介されていました。
鍼灸は腰部脊柱管狭窄症の症状緩和に対して有効です。
東京大学病院の研究で、鎮痛薬の内服、腰痛体操などの運動療法と比較して鍼灸は明らかに症状緩和に対する効果があると発表されています。
当院での治療法
- M-Test
M-Testは福岡県の医師である向野義人医師・医学博士によって開発された診断治療法です。向野先生は医師でありながら、鍼博士と呼ばれるほど鍼の研究を重ね、国から依頼を受け中国に留学したり、鍼灸の国家試験の制作責任者を務めるなど鍼灸の世界の重鎮でもあります。M-Testでは、経絡と呼ばれるツボ同士のネットワークを活用して治療を行います。
身体は関節単体で活動することは少なく、動きの連鎖(運動連鎖)の中で相互関係を取りながらバランスを取って成り立っています。その運動連鎖の連携の中で動きに不具合が生じた場合に負荷がかかるポイントが出てきます。
腰部脊柱管狭窄症の場合、その連鎖の不具合に関連するポイントはふくらはぎ、内もも(内転筋)、腰の筋肉(腸腰筋や臀筋)、背中の筋肉(脊柱起立筋群)など様々な筋肉が挙げられます。
向野先生は福岡大学で、20年以上に渡って経絡や筋膜、運動連鎖の研究し、身体を動かして出てくる症状から動きの不具合を分析して、運動連鎖に不具合を与えている部位を特定するという方法をまとめました。
その結果、効率よく動きの不具合を改善し全身の連動性を高め血流を改善し、狭窄箇所への負担を取り除くことで症状の緩和・改善が図れる方法を発見し、それを経絡テストという名前で発表、その後改良を重ねてM-Testとして発表されました。
M-Testで診断したポイントへ優しい刺激を行うことで狭窄箇所への負担を取り除き、効率よく疼痛改善やしびれの除去、歩行距離の回復を成し遂げた方が実際に数百名以上いらっしゃいます。
小野も愛弟子としてM-Testの研究に関わり、脊柱管狭窄症や股関節治療に特化した方法の提案などもさせていただきました。
さらに当院では、宮崎の麻酔科の医師、山元敏勝先生が開発した鍼灸治療法YNSA®(山元式新頭鍼療法)と組み合わせることで、福岡大学病院時代よりもさらに効率の良い治療が可能になりました。
- 山元式新頭鍼療法
山元式新頭鍼療法(YNSA®)とは宮崎の医師である山元敏勝医師によって開発された鍼灸治療法です。
脳神経系に直接アプローチできる方法で、脳梗塞やパーキンソン病などの難病治療、腰痛、脊柱管狭窄症などの痛みの治療に有効とされ、世界中で研究・開発が行われています。
ブラジルでは山元先生の名前を冠した病院が建設されたり、ベルギーなどではYNSA®の研究機関が大学病院内に設置されるなど、世界で注目を集めている治療法です。
小野は、YNSA®学会でも活躍している冨田鍼灸師(YNSA®学会 評議員)と共同で研究を行っており、M-Testの診断を組み合わせた新たな方法でのアプローチを行っています。
特に中枢神経の通っている脊椎へのアプローチに強く、背骨の運動連鎖に不具合の起こりやすい脊柱管狭窄症の方には非常に有効な手段になります。
YNSA®では頭皮に鍼を打つことで中枢に直接作用するので、鍼を打った直後から数時間後にかけて顕著に効果が現れます。
施術直後から一緒に院周辺を歩いてみることもあり、これまで歩けなかった距離をその日から歩けるようになる方も大勢いらっしゃいます。
以前まではM-TestやYNSA®を単独で使用し治療していましたが、YNSA®やM-Test単独での治療と組み合わせた治療ではさらに効果が期待できるようになりました。
治療効率に格段の差があり、M-TestとYNSA®のお互いの良さを引き出しあった治療が可能になっています。
M-Test、YNSA®ともに西洋医学と東洋医学の良さを引き出した最先端の鍼灸治療になります。
西洋医学と東洋医学の粋を集めて、患者さんの改善を目指します。
脊柱菅狭窄症でお悩みなら福岡市西区今宿の鍼灸院おるき
福岡市中央区唐人町の鍼灸院おるき唐人町治療院へご相談を!
院長 小野修司(ケア・ワークモデル研究会 M-Testインストラクター・マスター)
鍼灸の免許取得後、ハイレベルな知識と技術の研鑽のため福岡大学大学院で研究の傍らトレーナー活動に精力的に取り組む。また、市中の内科、脳外科で技術を磨き最終的に福岡大学病院東洋医学診療部で鍼灸師として初となる外来を担当。
その後、独立し鍼灸院おるきを開院。現在に至る。
鍼灸院おるき
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