股関節の痛み

股関節は足と体幹をつなぐ大切な関節です。この部分が悪くなると歩くときに痛みを感じたり、骨盤の歪みにつながり腰痛の原因になったりします。

痛みを引き起こす股関節の障害は大きく分けて３つに大別できます。

①　筋肉の伸展障害からくる関節アライメントの悪化

②　血液循環（栄養状態）の悪化

③　筋、骨、軟骨や靭帯などの軟部組織の損傷

股関節の痛みに関わる筋肉

筋肉は関節をまたいで骨と骨をつないでいます。筋肉がゴムのように伸び縮みすることで関節が動くことができます。股関節を取り巻く筋肉は体幹から大腿部にかけてつながっていますが、この筋肉のどれかが硬く、伸びにくくなってしまうと大腿骨は硬くなった筋肉に引っ張られて正常な位置で関節運動が行えなくなります。

その結果、股関節を曲げると『つまり』を感じたりあぐらがかけなくなったりしはじめ、状態が進行してくると大腿骨と骨盤の臼蓋部分でインピンジメント（衝突）が起こり痛みにつながってきます。

腰椎と大腿骨を結ぶ筋肉は深い部分にある大腰筋、小腰筋、腸骨筋からなる腸腰筋や浅い部分にある長内転筋、大内転筋、大腿直筋、中臀筋、大臀筋などがあります。これらの筋肉は股関節と関わりの深い筋肉なので調べてみるのも良いでしょう。

変形性股関節症
臼蓋形成不全
先天性股関節脱臼
関節唇損傷
大腿骨骨頭壊死

これらの病気になると以下のような症状が出現します。

✔︎　歩くときに股関節が痛い

✔︎　股関節の痛みが原因でしゃがめない

✔︎　車の乗り降りの際に股関節が痛む

✔︎　背中を反らして伸びようとすると股関節が痛い

✔︎　あぐらがかけない

症状は歩行時や運動時の痛みから始まり、進行してくると痛みがひどくなり歩くことが難しくなることもあります。

大きな問題として捉えている人が少ないため『しばらくすれば治るだろう・・・』と考えている人がほとんどです。

しかも、股関節の病気の疫学的な調査は近年になってようやく注目されてきたため病院に行っても対処法がない場合が多く、『もう少し進行したら手術できますからそれまで我慢してくださいね！』と言われたという方も少なくありません。

進行すると軟骨の減少や関節の変形が起こり、どんどん機能としても悪くなってしまいます。

悪くなる前に治療することがまず第一です。悪くなってしまった方でも治療可能です。
当院の治療の適応になるのは上記の病気のうち、以下のどれかに当てはまる方です。

✔︎　手術を勧められているけれど、治療を諦めたくない

✔︎　調子の良い時と悪い時がある

✔︎　生まれつきと言われているが生まれてからこれまでに痛くない日があった

✔︎　１回の治療で良くなるとは思っていないが、１回目から効果を実感したい

✔︎　今より少しでも良くなりたい

このような方は良くなる可能性があります。適切な対処をすることで股関節は良くなるので一緒に改善を目指していきましょう！

鍼灸院おるきでは大学院や大学病院での研究成果をもとに股関節痛の治療を行っています。他院で改善がみられなかった股関節のお悩みの場合は特にご相談ください。