関節リウマチ
関節リウマチとは、関節の内側を覆っている滑膜に炎症が起こり、関節の痛み、こわばり、腫れ、癒合などを起こす病気で、自己免疫疾患の一つとされています。
自己免疫疾患は、本来自分の身を守るはずの免疫システムが、何らかの原因で誤って自分の正常な細胞を攻撃してしまう病気です。
自己免疫疾患には、リウマチの他に膠原病や1型糖尿病、全身性エリテマトーデスなどがあります。
最も有名なものが関節リウマチではないでしょうか。
関節リウマチの初期症状は関節の痛みと腫れ、こわばりですが、進行すると関節周囲の軟骨、骨が破壊され、関節の変形、脱臼、癒合などを引き起こします。
日常生活レベルがかなり低下する可能性がありますので、早めに対処しておくことが大切です。
関節リウマチの原因ははっきりとはわかっていません。
遺伝子の因子が指摘されていますが、実際に親から子へ遺伝するものではなく、環境要因から遺伝子にコピーミスが起こり、発症すると考えられています。
検査で関節リウマチを確定させておくことが重要です。
赤沈、CRPという体内の炎症を測る検査、軟骨の破壊が起こっているかを測定するMMP-3という数値、リウマチ因子、抗CCP抗体などの値が高くなります。
ただし、炎症反応や軟骨の破壊は、リウマチ以外の原因で体内や関節付近に炎症が起こっても数値が上がります。
そのため、鍼灸やマッサージ、整体などの徒手での施術でも症状が改善する場合が多く、内科的な加療も必要になる関節リウマチとの鑑別が必要です。
リウマチ因子などの上昇が顕著な場合、内科的な加療も必要になりますが、炎症反応だけの場合、鍼灸、徒手、マッサージなど外部から関節面への負担を軽減させる保存療法や対症療法で症状の緩和がみられることも多く、症状や経過、検査結果全てを考慮して治療内容を選択する必要があります。
病院など西洋医学での治療は、初期の場合には禁煙などの生活指導、リウマチ薬やステロイドなどの薬物療法、リハビリテーションなどの保存療法が選択されます。
この時のリハビリテーションは関節の可動範囲を維持するための可動域訓練などが主体になります。
症状が進行し、痛みや関節の破壊などの症状が強くなった場合には手術療法が選択されます。
世界保健機構(WHO)では、関節リウマチの治療に鍼灸治療は推奨される治療の一つに指定されています。
また、関節周囲の筋肉の過緊張を緩めたり、硬く弾力を失ってしまった腱組織の弾力を取り戻してあげることで、症状が改善する例は多くありますので、お灸を受けられる鍼灸院に相談するのは良いかもしれません。
当院での治療方針はこちらをご参照ください。
関節リウマチの鍼灸治療①
福岡市、糸島市で関節リウマチでお悩みの方は福岡市の鍼灸院おるきにご相談ください。