こんにちは!
福岡の鍼灸院おるきの小野です。
実は私、原因不明の手足の痺れに数日悩まされまして、最終的には『もしや、脳!?』とまで考えるに至ったほど困っていました。
(おかげで、患者さんの気持ちがよくわかりました。)
当然解決させましたが、『これは思考の整理をしっかり患者さんにお伝えしておかなければ、患者さんはそりゃ困るよね。』と思ったので記事にしてみますね。
これから2回に分けて、お悩みの改善に必要なステップをご紹介します。
お悩みの改善に必要な5つのステップ
これは腰痛、肩こりなどの日本人が感じやすい身近なお悩みから、脊柱菅狭窄症や半月板損傷、坐骨神経痛など難治性と呼ばれている症状まで治療可能なお悩みすべてに共通することです。
最初にご紹介すると、
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可能性のある病気の列挙
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可能性の排除
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仮説と検証
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再現性の確認
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治療
というステップを踏みます。
まず、病気の判断の部分になります。
1.可能性のある病気の列挙
今ではインターネットが普及しているので、何か不調を感じたらほとんどの方は病院にかかる前にこの作業を行います。
今回、僕の場合には手足の痺れが症状としてあったので、考えられる可能性としては以下のものが考えられました。
整形外科領域
ヘルニア・脊柱菅狭窄症などの腰椎・頚椎の病気
坐骨神経痛など神経の病気
内科領域
糖尿病
肝機能障害・腎機能障害
下肢静脈瘤などの血管の病気
脳神経領域
脳卒中・脳梗塞など脳の病気
その他感染症や治療法が未確立の難病
自分の症状を入力して検索したらいろんな病院が作っている病気の解説ページが見つかるので、いくつかのサイトを見比べてみるのが良いかもしれません。
なんせ、院内紹介ですぐにいろんな科にかかれる大病院ならともかく、かかる病院を間違えるといくら検査しても原因が見つかりませんからね。
そして、どうせなら有名で人気のある病院にかかりたいというのも人の心理。
自分である程度調べて、『この病院に行ってみよう!』と調べるのは間違いではありません。
次のステップは、少しでも安心するために必要なことです。
2.可能性の排除
色々調べるとどんどん不安になります。
今回は手足の痺れ。
病気によっては『治療法が未確立で、数年で死に至る』なんてものまでヒットしました。
『いやいや、それはないだろう・・・』
と思いながらも、心当たりがないとは言い切れなかったので、次は病気単位で調べることになります。
細かな病気とその症状を調べ、『99%否定できるな。』と思えるまで調べまくります。
僕の場合、まずは可能性の低い脳神経領域や内科領域を調べました。
それこそ感染症なども含まれていたので、潜伏期間や発症から症状が出始めるまでの経過、その後の状態まで詳細に調べていきます。
最終的に100%否定できるというのは病院で検査をしないとわかりませんが、99%否定できる時点で病院では検査をしてくれません。
なので、99%ないな。と思えた時点で病院に行っても行かなくても結果は同じです。
病気がある程度決まったら、次に行うのは仮説と検証になります。
3.仮説と検証
実際にはこの時点で病院などで検査を行う方が早いのですが、僕の場合、整形外科領域である脊柱菅狭窄症、神経痛と内科領域である糖尿病や肝機能障害が可能性として残っていました。
病院に行って残念なことにならないように、しっかり確定させておこうと思い、仮説と検証に移ります。
整形外科疾患に関しては、ほとんどの病気が特定の動作や姿勢で症状が誘発されます。
例えば、有名なものだと脊柱菅狭窄症の間欠跛行(長時間歩いていると足に痛みや痺れが出現する症状)や坐骨神経痛の座っていたら痛みや痺れが出てくるといった症状です。
色んな姿勢で起きることもあるので、まずは日常生活でどんな時に症状が出てくるかを観察します。
僕の場合、足に痺れを感じるのは座っていた後に多いようでした。
手の痺れに関しては、この時点ではあんまり良くわかりませんでしたが、座っていたら痺れてくるのは間違いなさそうなので、脊柱菅狭窄症やヘルニアなどはないなと、そして糖尿病など内科の問題であればずっと症状が出ているはずで、座っている時にひどくなるといった症状はないと考えられるので、糖尿病があるないはともかくこれはないなと思いました。
現段階で、神経痛などの病気が有力になってきました。
4.再現性の確認
症状が出たり消えたりする場合、どういう時に症状が現れるかはとても重要になります。
それがわからないと、治療のしようがありません。
僕の場合は座っている時に症状が強く現れるため、座ってどこに負荷が集中すると痺れるのかを考えていました。
そして、それはどうやらトイレが一番痺れるということがわかりました。
実は娘がまもなく3歳で色々なことに興味を持ち始めたため、ゆっくり読書をできるのが治療院かトイレしかないのです。
そして、トイレで膝に肘を付き、結構な時間読書をするのが日課になっていました。
気づいてから試しにトイレで読書をすると、トイレから出た後にはしっかり手足が痺れていました。
なんと、左手はPCのタイピングができないほどにまでしっかりと!
3回やって3回とも同じような状態になったので、ほぼ間違いないでしょう。
ということで再現性もしっかり取れたので、どうやら小野の痺れはトイレでの長時間の読書が原因の末梢神経障害ということが判明しました!
昔はこれぐらいで坐骨神経痛なんてでなかったので、減量(ダイエット)もしっかり考えないといけませんね。
ここまで検証が終わると、いよいよ治療に入ります。
5.治療
治療のためにもいくつかステップがあります。
お悩みの改善に必要な治療ステップの記事でご紹介しています!ぜひ、ご覧くださいね!
福岡・糸島エリアで身体にお悩みがあるなら福岡市西区今宿の鍼灸院おるき
福岡市中央区唐人町の鍼灸院おるき唐人町治療院へご相談を!
院長 小野修司(ケア・ワークモデル研究会 M-Testインストラクター・マスター)
鍼灸の免許取得後、ハイレベルな知識と技術の研鑽のため福岡大学大学院で研究の傍らトレーナー活動に精力的に取り組む。また、市中の内科、脳外科で技術を磨き最終的に福岡大学病院東洋医学診療部で鍼灸師として初となる外来を担当。
その後、独立し鍼灸院おるきを開院。現在に至る。
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