「長年のリハビリ水の泡」手術後の小6女児に教諭がストレッチ行い全治5カ月
こんにちは!福岡市西区の股関節にはやたら情熱を注ぐ鍼灸院おるきの小野です。
今日も残念なニュースが飛び込んできました。
神戸市立の小学校教諭が、股関節の手術をしたばかりの学生に股関節を開かせるための無理なストレッチをして、骨折してしまったというニュースです。
女性教諭は悪気はなかったんでしょうね。恐らく、生徒のためを思って一生懸命やっていたはずです。
しかし、場所が悪かったです。
記事によると
女児の筋肉をほぐそうとあぐらを組んだ状態で背中を押すストレッチをした
とありますが、この状態でいくら背中を押しても、股関節は柔らかくなりません。
これは、この女児のように障害がある人だけの問題ではありません。
あぐら状態でストレッチがかけられる筋肉は内転筋と臀部の筋肉になります。
しかし、股関節が開かずあぐらがかけない人の場合、股関節が開かない原因がこの一連のストレッチでは伸びない筋肉にある場合が多く、一生懸命足を押したり背中を押しても股関節の柔軟性が増すことはありません。
ただ、この女性教諭を責められないのは、けっこう、治療している先生も知らないことが多いんですよね。これ。
股関節の柔軟性をあげる為に骨盤矯正や内転筋を一生懸命ほぐすなんてことをする先生が多いですが、あんまり意味ないですからね。
股関節が倒れない人の場合、大腿筋膜張筋や臀筋、下腿の筋肉が硬くなっていることがあります。
その人が苦手な動作で、だいたいどこの筋肉に問題があるのかがわかるため、その部分の筋肉をしっかりほぐしていくことが大切です。
というわけで、股関節の病態でした。
まとめです。
神戸の特別支援学級での授業で、股関節に障害のある生徒が女性教諭の行ったストレッチで骨折するという事故が起こりました。
手術直後にストレッチを行ったことは問題ですが、生徒のためを思ってやったことなので責められない気がします。
股関節の病態をしっかりわかっている人はプロの治療家でも少ないため、この方が行ったことがダメなら学校の先生はゴッドハンド級の整体師になっておかなければなりません。
普通に治療している先生でもわかっておらず、未だに骨盤矯正や内転筋ストレッチなんかで対処しようとしているからです。
その人がどの動きが苦手かをしっかり理解してほぐす筋肉を選んでいく必要がありますね。
股関節で悩んでいる患者様が来る度に、『股関節で悩んでいる人多いのよ!』というお話を聞きます。
股関節の痛みや可動域制限(変形性股関節症、臼蓋形成不全、先天性股関節脱臼など)でお悩みの方は福岡市西区の鍼灸院おるきにご相談くださいね。